SSブログ

【回想】わたしなりの「見知らぬ乗客」 [アラシゴト]

090802_160336.jpgあの日は、時間通り電車も乗り継ぎ、スムーズに最寄り駅へ。

そして、お約束?(爆)反対へ進む…

雨も降ってて、びしょ濡れ。。

いや、でも今考えるとこの舞台を見るにはふさわしい序章だったのかも…

とうとう…

来た…

来てしまった…

東京グローブ座!(写真を見てください 笑)


そして、当った席は、2扉の後ろの…まぁいわゆる通路なんですが←もしグローブ座行く人、うちの席チェキラー

それでも、やはりグローブ座!

それはー表情までしっかり把握できなかったけど、すっごい近いのね。

キャパ700人?

でも、それでするだけの舞台だって思った。

ちなみに、開演前にお手洗いに行きたくて…、車いす用は中らしく、特別入らせてもらったら、きっちりと仕切りがしてあるのが見えた(笑)

おかげで、何か声をひそめながらスタッフさんとまで行った。。w

さぁ、開演。みなさんの読んでる通り、わたしの感想いや考察?はひと癖あり、また少々変わっておりますが、よろしければお楽しみくださいませ。。

まず、生の二宮氏がそこにいることに感激し、声を殺し叫んでしまいました←(実際は叫んでませんが…)スミマセンm(_ _;)m

そして、意外にもわたしはこのお芝居を楽しんでた。。それも、心から
なんだか不思議にもブルーノいやチャーリーに共感を覚え、同情するように。。そんな彼が愛おしいくらいに。。

だから、楽しい舞台じゃないはずなのに、チャーリーのちょっとした仕草に微笑んでしまうほどだった。

チャーリー・ブルーノは狂気をおびた殺人鬼。
そんな気がしなかったんだよね。

チャーリーは、きっとかわいそうな人間なんだろう。

本当の愛を知らない、そのさみしさを埋めるべく母親やガイに偽の愛情を注がせていたんじゃないだろうか。いや、自ら歪んだ感情を愛情並みに注ぐことによって心を埋めていたのかもしれない。

きっと彼は、"助けてくれる人間"がほしかったわけじゃないんじゃないかな。(←彼は重度なアル中と推測。母エルシーに医者を呼ぶと言われるも、拒否)

"受け入れてくれる人間"が要ったんだろうね、それもずーっと。

でも、さみしい人間って、いつも怖いんだよね。
一度、受け入れてくれた人でも、その人にも周りにそういう人はいて、自分は一番ではないから、いつ捨てられたり、裏切られたりしてもおかしくない。

だから、チャーリーはきっと究極の愛情でガイに迫ったんかもしれない。
「ガイ、僕は君の一番の親友だから、ミリアムを殺してあげたんだ。だから、君も僕の一番の親友として親父を殺ってくれよ」
と言わんばかりに…。

なんだか、わかる気がするんだ。。
二宮氏自身は、「殺人も自殺も嫌いだから、そういう役を愛することもできないし、愛する必要もない」と、言っているけど、(特に?)わたしには、ブルーノの気持ちさえは分らなかったものの、彼はたしかに人間なんだなーって彼の持つ感情は少しわかる気がしたんだ。

「大人になりきれない子ども」←これ結構テーマだと思う
だから、あれだけのいろんな感情をぶちまけられるんだと思う。
でも、言ってみれば、「大人にさせてもらえなかった子ども」とも言えるかな。

わたしも殺人は嫌いだけども、この舞台で人としてみたブルーノには、なんだか本来の普段は大人が隠し感じない人間っぽさを感じた。

何だろう…少し似てるのかもしれない?
なのか、不思議と「恐怖」は感じれなかった
終わって、思ったことは…実はちょっと楽しかったんだ。

ブルーノは現実社会ではあり得ないことを、現実空間において二宮氏を通して「狂気」を出してくれたみたいだった。まるで代わりに…。

======
そういえば、この舞台はたしか心理サスペンスだった。忘れそうだった
でも、ジェラード(探偵)が出てきてから、サスペンス色が強まった気がする。キーマンだったのかな。

・父親はホントにそんな人物だったのか
・本当にブルーノを狂気に陥れたのは何だったのか
なんだか、実はどちらも愛情の欠落から彼本人が作り出してしまったもののような気がしてならないんだよな

本当は、父親は働かない息子を思い、お金を渡していた、とか

それが、きっと父親の浮気とかが原因で、信じられなくなっていた上に恩着せがましく感じ、父親を疎ましく感じ始めたのが発端、とか

まぁでも、結局息子の危機に何もしない親だったんだもんなぁ。
探偵に手紙送り付けるだけで。
しかも、探偵も何も動かなかったしね

ジェラードの登場で振り返るとその前も後も、気になるセリフがすこし…。

「死体が女でよかったよ。男だったらもう最悪だよ」
↑ミリアムの死を受けて、チャーリーが発した言葉。

でも…チャーリーは、母エルシーの愛人の男はすべてと言っていいほど嫌ってた。まぁ、女はエルシーしか愛していないにしても。
その場にいた?ガイへの忠告か、それとも愛情表現か。

「(ブルーノが)自殺をするときは、この世で?一番憎いやつのせいにして死ぬ(と言っていた)」
↑最後に、自殺を図ろうとしたチャーリーとガイが揉み合って発砲、チャーリーは死に、警察から現場で尋問を受けた時のガイの供述(?)

一番憎いやつ?
って誰だろう?あの場にいた人?
父親はもう死んだし、チャーリーを結局置いていった母エルシーのせいにはできないし。。
やっぱり、ガイ?愛憎は紙一重だってことか?←プラトン?

それとも、、案外実は…アン・フォークナー(ガイの後妻)?だったりしてね

ま、この気になる感?「不安と緊張」がサスペンスらしいから、このまま少し味わうとするかな。

〓〓〓〓〓〓
それにしても、二宮氏…ことばでは言い尽くせない演技力だ!あんなに早口で喜怒哀楽そして病魔に苦しむような役をやって、絶対疲れるだろうに。。きっと、彼だからできるんだろうな。なんか、そのー…服を着るようにその服に染まり、脱げば二宮和也に戻るような。
ほんとにでもチャーリー・ブルーノをこなせるのは、二宮氏くらいじゃないかなぁ。いやぁ圧巻、うん、圧巻でした!

内田くん、実はRoom of kingで知ってました。ぁあーリバー?っていう感じで(笑)でも、全然印象違ったー・・・結構滋くんのブログは除いてたんだけど、すごくギャップがガイは、常にピリピリして怖くて、でも弱くて。。ニノの心配とは逆に、演技を楽しめたなら、滋くんが「ガイ・ヘインズ」でよかったって思う。

秋吉さん…は、うちが何を言えるお方ではないけれど、重要な役なのに、わたし的に少し物足りなく…。
あ、「青の炎」観ます!今回とは似た設定、でもきっとどこか違う。楽しみです。

┌―――――――┐
|カーテンコール |
└―――――――┘
1回目は、出演者が揃い、最後に回転ステージ回って二宮氏登場!丁寧にお辞儀をし、カンパニーの皆さんを呼んで、みんなの拍手に応えてくれました。

そして、鳴りやまない拍手!再び二宮氏が、今度は一人で登場。改めて共演者の方たちを呼ぶと、またもやわたしらの拍手に応えてくれて、幕が閉じ、、、

でも、まだ拍手が止まないと、なんと!もう一度二宮氏お辞儀で挨拶、共演者を呼んで拍手で挨拶…って、すっごぉい!!と初心者のわたしは思い、思わずから立ちあがって、叫んでました(笑)

もうないだろうと思いつつも、みんなにつられて拍手してると!また出てこられた今度は、本当に何度も何度も頭を下げる二宮氏。上にも横にも正面にも頭を下げる二宮氏。そして、再度全員が揃い、ファイナル。その瞬間、ニノにもどったブルーノがw「ありがとうございましたーっ」と言った声が忘れられない

初舞台観劇で4回も、しかも丁寧なカーテンコールをいただけるなんて夢のようだったよわたしまでお辞儀しちゃったし、最後「ありがとうございましたーっ」ってわたしも返しちゃった届いたかな?

また、舞台行きたいな―
しばらくは、このミラクルの余韻に浸っておくけど

あ、声と言えば、ガイがブルーノの首を絞めようとして出来ず、ブルーノが寝転んで、「アッハハハハ!」と笑う声も忘れられない(笑)
nice!(2)  コメント(2) 
共通テーマ:演劇

nice! 2

コメント 2

のん

おひさしぶりです♪

今年ももう終わりですね!
今年は本当にいろいろありました(^^)
ブログを始めて、毎日毎日楽しみが増えていって
ほんとうにあっというまに過ぎていきました。
それに、えみいさんとお友達になることもできましたし
ほんとうに充実した一年でした☆

どうぞ来年も仲良くしてくださいね!
良いお年を!

PS,見知らぬ乗客の感想ありがとうございます!
とってもステキな文章ですね!
読んでいて行った気分になりました♪
ありがとうございました(^^)/
by のん (2009-12-31 14:15) 

emmy

>> のんさん

お返事遅くなってごめんなさい(>_<)
年も明けてしまい、あけましておめでとうございますデスね^^;
なかなか年明けからブログも書けておらず、一年怠け癖が治らないかもとちょっと不安です(笑)

でも、こんなブログでも読んでくれるのんさんって方がいると思うとすごく嬉しいです。
こちらこそ今年もよろしくお願いしますね。
そして、のんさんにとってステキな一年になりますように☆

見知らぬ乗客、少しでも楽しんでもらえてよかったです。
今年はもっともっとアラシックに行きましょうー\(^o^)/
by emmy (2010-01-12 15:11) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

ふっかーつ!!週末は名古屋へ~。 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。